ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

初めて口コミを投稿してみたくなった

初めて口コミを投稿してみたくなった

今のネット社会において、口コミというのはとても重要なものだ。Googleマップで行ったことのないお店を調べる時、大抵口コミにも目を通す。高い評価や、良いコメントが書かれていれば期待値は上がるし、逆に評価が低く、悪い口コミが書かれていたら行くのを少し躊躇ったりもする。

 

少し前から、近所にある小さな韓国料理店が気になっていた。韓国料理を食べれるお店も少ないし、最近なんだか韓国料理を食べたい欲がフツフツと沸いていたところだ。もちろん口コミにも目を通す。評価はそこそこ良さそうだ。今日は特に予定も無い休日。せっかくならお昼ご飯くらい新しい挑戦をしてみようと家を出た。

車で数分で到着し店に入ると、休日ということもあり人が多いようだった。先に店内に入った人達の会話聞くと、どうやら料理の提供まで少し時間がかかるらしい。店内に入り「どれくらい待ちますか?」と店員さんに聞いてみると30分くらいかかるとのこと。急いでいるわけでも無いし、1人でのんびり待つのも悪くないなとそのまま店に入ることにした。

 

小さいお店だが居心地がいいところだった。時間がかかってしまうのは店員さんが少ない為らしい。今日は1人で来たが、カウンター席もありおひとり様にもありがたい。メニューを開き、手頃なランチメニューの中からタッカンマリのセットと、今までちゃんとお店で食べたことがなかったヤンニョムチキンを追加で注文した。そんなに待つ事を想定していなかったので「小説でも持ってくれば良かったな」なんて思いつつも、スマホで調べごとをしながら暇を潰しているとあっという間に20分が経ち「大変お待たせしました」と頼んでいた料理が運ばれてきた。

タッカンマリという食べ物は初めて食べたが、鶏肉がほろほろとほどけるほど柔らかく煮込んであり、少し辛いが鶏肉の旨みが滲み出ていてとても美味しい。追加で注文したヤンニョムチキンも、タレの味がしっかりしていてとても美味しかった。歩いても来れる距離だったので「せっかくなら歩いてきてビールでも飲んでやればよかった」と少し後悔したくらいだ。普段1人で外食する時は、食べ慣れた店を選ぶことが多いが、今日は挑戦してみて正解だった。

 

セットに加えてヤンニョムチキンも追加で注文したのでしっかり腹は満たされた。美味しいご飯を食べれて満足してレジで会計をお願いすると、店員さんが「お待たせしてすみませんでした」とまた声をかけてくれた。正直待ったのは20分くらいで、実際あっという間に過ぎたので、美味しいご飯を食べ終わる頃には少し待ったことを忘れていたくらいだった。「いえいえ、全然大丈夫です。美味しかったです。」とこちらも返事をした。優しい店員さんの一声に心まで満たされた。

 

美味しい韓国料理を食べれて、優しい店員さんの言葉に心が癒されて、店を出てふと「口コミを投稿してみようか」という考えが浮かんだ。これまでGoogleマップ等の口コミは、見ることはあっても自分が投稿しようとは思わなかった。むしろこれまでは「この人たちは何のメリットがあって口コミを投稿しているんだろうか。これが趣味なのかな。」なんて考えたりしていたくらいだ。

だけど今回僕は「いい店だったから、良い口コミを書いてこの店を応援したい」という考えが浮かんだ。口コミには「そのお店を応援する」という側面もあると思う。特に今回のようなチェーン店ではない小さなお店は、いい口コミがあれば行ってみたいという人も増えるかもしれない。

 

例えば商品レビューなんかには一部サクラのような嘘のコメントが投稿されている物や、わざわざ批判的なコメントをするために口コミを投稿する人もいる。僕は批判的な口コミをするのはどちらかといえば反対だ。

「どちらかといえば」なんて少し濁した表現をしたのは、実際この世の中には一定数悪質なお店や商品が存在するもので、そういうものを無くしていく為に正常に口コミが働くことは賛成だ。だがほんのちょっとでも自分が気に入らないことがあったり、ストレスを解消するかのように低評価を押し、悪い口コミを投稿し続けるのは反対である。

 

口コミやレビューが正常に稼働し、良いものは良いと、本当に悪いものであるならば悪いと世間に伝えられるのであれば口コミを書く意義はあると思う。とりあえず僕はこの韓国料理屋さんのように、本当に良いものはそのお店に繁盛してもらいたいので、世の中に「ここは良いお店だったよ」と伝えたい。いいお店があったら、その店を応援する気持ちでいい口コミを書くのは結構いいかもしれない。

そう思い僕は初めて口コミの投稿ボタンを押し、今日行ったお店に星5の評価を付け、良いコメントを残した。