数年前まで、TSUTAYAという場所はとてもワクワクする場所だった。気になる曲を探し、音楽プレイヤーに取り込むためにCDを借りる。DVDコーナーをフラフラと歩いて、面白そうな映画やドラマを手に取る。特にDVDを借りる時は、レンタルとはいえお金を払っているので、借りるものを選ぶのも、実際に家で観るのも真剣だった。真剣というのは言い過ぎな気がするけど、なんというか「せっかく借りたからちゃんと観なきゃ」という気持ちがあったように思う。
いつしか音楽も動画コンテンツもサブスクが当たり前になってしまった。今思えばCDやDVDをレンタルしていたあの時代は、確かに借りる手間暇はかかったが、今よりも『ワクワク感』があった。サブスクの登場はとても便利になったが、少なからず失った楽しみもあったようだ。
TSUTAYAを利用する機会が減ってしまって、Tポイントを貯める機会も、使う機会も減ってしまった。だけどたまーにふらっと本を買いにTSUTAYAを利用することがあったりするし、Tポイントが貯まるお店もいくつかある。レジで「Tポイントカードはお持ちですか？」と聞かれると、使い道がほとんど無いと分かっていながらも「まあせっかくポイントが貯まるなら」とポイントを貯めてもらう。僕と同じような理由で、Tポイントを使う機会もなく、ただ貯めている人は他にもいるかもしれない。
そんな中、ここ数年でTポイントの有効的な使い方を発見した。それはYahoo!ネット募金に利用することだ。Yahoo!ネット募金なら、Tポイントを1ポイント＝1円で募金に充てることが出来る。
どうして自分が募金を始めようとしたのか、どこからYahoo!ネット募金を見つけだしたのかは忘れてしまった。自分は昔からこういった社会貢献にはどちらかといえば興味がある方だったし、たまたま目に止まってどんな寄付先があるのかを覗いているうちに、自分も募金したくなったといった感じだと思う。
こういったサイトを見ていると、普段普通に生活をしていると気づかないが、世の中には寄付を必要としている機関が多いことを知る。環境・医療・災害支援など様々なカテゴリの寄付先がある。どれを見ても募金して少しでも力になりたいと思う寄付先ばかり。Tポイントがある程度溜まったらポイントだけで寄付したりもするが、とはいえTポイントはなかなか貯まらないので、普通にクレジットカードを利用して寄付することがほとんどだ。
今のネット社会というものは恐ろしいもので、こういう発信をしても「綺麗事だ、自己満足だ」と揶揄される可能性がある時代だ。だが僕はどうせ使われなかったポイントを、本当に必要としている人の為に活用出来るのなら、それはとても素晴らしいことだと思う。寄付した先で自分が募金したお金が使われれば、経済も回る。良いことしかない。募金した先で自然環境の復興、医療の発展、貧しい人の生活資金に使われれば、世の中はほんのわずかでもいい方向に向かうはずだ。少なくとも、募金しなかった時よりはきっと。
久しぶりにYahoo!ネット募金を利用して、ふと「この気持ちを記事にしたい」と思い書き綴ってみた。もしこの記事を見てくれた人が、1人でもYahoo!ネット募金のサイトを訪れてくれたら、それだけで僕はこの記事を書き綴った意義を感じられる。
