ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

宝くじは本当に無駄なのか

宝くじは本当に無駄なのか

「宝くじなんて当たる確率が低すぎて買うだけ無駄」株式投資がみんな身近になってきてから、より宝くじを『確率の低すぎるギャンブル』と否定する声をSNS等でもよく目にするようになった気がする。

 

確かに宝くじの1等が当たる確率なんてもはやほぼ0と言っていいほど低い。身近な人で100万円当たったという人はいるが、それ以上高額当選した人は見たことが無く、大抵は当たらず良くて数百円返ってくるくらいなもんだ。

同じ金額をかけるならよっぽどパチンコや競馬などの他のギャンブルにお金を入れた方が倍以上に返ってくる確率は高い。確率がめちゃくちゃ低いギャンブルのくせに、CMやら広告やらをバンバン流して夢を見せて国を挙げて宝くじを買わせようとしてくる。

 

当たる確率なんて低いことは分かってはいるものの、僕もたまに宝くじを買ってみたりする。今の時代スマホがあれば簡単に宝くじを買うことが出来るから良い。

家のローン、物価の上昇、少子高齢化、加速していく不景気。将来のお金の不安が多すぎてわずかな希望にお金をかけてみる。マジで5000万円でいいから当たって欲しい。それだけあれば家のローン問題から解消されて、人生だいぶ楽になれるのに。

 

仮に数億円当ったらどうしようか。皆一度は考えたことがあることかもしれない。「宝くじ当たったらどうする?」というよくある話題が出た時に、僕は昔から割と面白くもない堅実的な意見ばかり出していた。

家庭を持った今はなおさら。もし今数億円当たったら、まず家のローンを返して、いくらかは高配当投資に回してお金の不安を無くす。それだけすれば普通に働くだけで、その後の人生はお金に困らず身の丈にあった贅沢をして暮らしていけるだろう。

 

あまり手元にお金を残しておくと仕事がばからしくなって辞めてしまったり、金銭感覚がバカになって結局破綻するという話を良く聞くので、残りは家族に分担する。親のローンの残りを返してあげて、新車を買ってあげて、弟や奥さんの家族にもお金を分担して。面白味は無いかもしれないが、それが一番人生を幸せに出来る宝くじの使い方だと思う。ただそれが出来ず、高額当選した人が数年後に破綻してしまう事例が多いから恐ろしいものだ。

 

そんな妄想をしながらも僕は数百円分をたまに買うくらいだが、特にサマージャンボなど大きな場面では数千円〜数万円買うなんて人もいる。宝くじは確かにほとんど当たらないギャンブルで、お金をかけても全て消えていくので無駄だと感じる。でも宝くじで集められたお金の一部は公共事業に使われているそうだ。募金や印刷経費などで経済を回す為と考えると、少しは買うだけでも意味があるのかなとマシな考えが出来るようになる。

 

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そもそも僕は募金が好きだ。偽善者ぶりたい訳じゃないし、自分のお財布からお金が消えていくのはもちろん寂しいけど、困っている人や必要なところにお金が回るのは嬉しいし、自分が使うところと別のところでお金が使われれば経済も回る。

 

しかし宝くじで集められたお金が本当に全てしかるべきところへ分配されているのだろうか。宝くじにはいわゆる『利権』というものが絡んでいて、総務省などの天下り先へお金が回っているという話もある。

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いろいろ調べてみると思ったより闇が深そうだ。国を挙げて宝くじを買わせようとするのもその為だろう。...なんというか、本当に汚い世界で腹が立つ。天下りしてるおじさんたちが少しでも手が足りないところで労働してくれるだけで、日本は今よりも少しはマシになっていたかもしれないのに。ろくに働きもせず、利権でのうのうと高給取りになっているのが腹立たしい。

そんなことがあるから「利権で喜ぶ奴らがいるから宝くじを買ってはいけない」なんて意見もある。宝くじは確率の低すぎるギャンブルだし、利権がらみで得する奴らのために運営されていると考えると確かに『宝くじは無駄』という考えにもなる。

 

当たるかもしれないし募金代わりにもなるからと宝くじを買うか、どうせ当たらないし利権に使われるくらいならそのお金で投資でもした方がはるかに良いと考えるか。どちらも良く考え、よく調べて行動する必要があると思う。何事も思考停止してしまえばこの不景気の時代では不利になる。買うか買わないか、無駄か無駄では無いかはよく考えて。だが僕はもう少し、わずかな希望をもとに夢を買い続けると思う。