ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

自分勝手な人が得をして、真面目な人が損をする社会

自分勝手な人が得をして、真面目な人が損をする社会

最近、自分は損している側の人間なんだなと気が付いた。仕事をしていると色んな人がいる。尊敬する人・仲が良い人・真面目な人・優しい人、残念ながら良い人ばかりではなく、周りに迷惑をかけてしまう人も多い。自分勝手に振る舞う人・周りのことを全然考えない人・やる気のない人・協調性のない人。

良い人と良く無い人、社会で得をするのはどちらだろうか。「良い人は必ず報われる」と信じたいが、残念ながらそうではないのが現実だ。自分勝手な人が得をして、真面目な人が損をする。僕は損をしている側なんだと、最近になって同僚と話ていて気がついた。

 

真面目な人が損をするとはどういうことか。自分の周りの経験で言えば、周りを見て率先して動ける人は、何か仕事が舞い降りてきた時に自分から動く。業務量が増えれば増えるほど、その人の負担は必然的に増えていく。

逆に言われないと動けないような人は、言われるまで知らん顔していたり「誰かがやるだろう、誰かが指揮をとるだろう」と動き出しが遅い。そんな人は結局、途中から言われたことだけ手伝ってそれで満足したりする。初めから終いまで面倒を見るのは指揮をとった人だ。

 

真面目な人は、そんな人たちを見て不満が溜まる。なんであいつは仕事しないんだ、なんであの人よりも仕事しているのに、自分の方が給料が低いんだ。自分が頑張れば頑張るほど、不満は溜まっていきストレスを抱え込んでしまう。

 

しかしそんな不満を陰で言われている当の本人はというと、全く気にしていない。こちらが呆れてしまうほどに、自分のことしか考えていない。ただやる気の無い人、ものすごくマイペースな人、自分は仕事を頑張っていると勘違いしている人。タイプは様々だが、こういった人はそんな余計な不満を抱えていないので気楽に過ごしている。

真面目な人は、自分勝手な人と比べて仕事の負担の面でも、精神的な面でも圧倒的に損をしている。周りを全く気にせず、自分勝手に振る舞う方が人生よっぽど幸せなんだろうなあと最近になって気が付いた。ほんと嫌な世の中だ。

 

僕は今、損をする側の人間なんだと思う。例えば仕事がポンッと目の前に現れた場合、誰も手を出すそぶりを見せないと「なんで誰もやろうとしないんだ」とつい手を出してしまう。でも誰かがやらないと、怒られるのは全体。自分も無視した一人になってしまえば罪悪感と「だから誰かやれと言ったのに」というモヤモヤを抱えてることになる。上司からの評価も下がる。それが嫌で次々と仕事に手を出さないといけない状況に陥ってる。

 

でも自分からよく仕事をする人や、いわゆるデキる人と一緒に仕事をしているときは周りにそんな余計な不満を抱かないし、余計に働いたりしない。逆にデキが良い訳でも無いくせにすぐ周りと比べてしまう性格のせいで、勝手に劣等感を感じて落ち込んでしまうことはあるけれど。

 

多分働き蟻の法則と同じなんだろうなと思う。僕よりも仕事をバリバリやる人が同じ班にいた時は、自分は今よりは仕事をしていなかったし。今僕が働いている環境は、僕が『2割の働く側』になるしかない環境というだけなのかもしれない。今また一緒に働く班の人員が変わったら、もしかすると僕は普通に働く側か、最悪働かない側になってしまう可能性もある。

 

常に仕事が湧いてくるような業種でも無いし、この現象は仕方ないのだろうか。みんなが慌ただしく働かざるを得ない職場なら、みんな一律に業務をこなすのだろうか。でも社会に出て思うのは、世の中本当にいろんな人がいて、みんなが同じ方向を向くのは難しいんだなと感じる。

 

だから残念ながら、誰かが損をしなければならない。もし自分が損をしたく無いのなら、自分が『働き蟻の2割』にならなくて済むよう自分よりもデキる人と働く環境を作るしかない。でもそれで自分が仕事をセーブしすぎると、2割の働く人の不満が溜まってしまって申し訳ないから加減は必要だけど。

そもそも周りを気にしすぎてしまう人間は、損する側に回ることが多いんだろうな。自分勝手に振る舞える人間の方が、自分はもっと幸せだったのだろうか。なんかそれもそれで嫌な気もするし、やっぱり人生って難しい。