ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

コミュ力は後天的に身に着くものなのか

コミュ力は後天的に身につくものなのか



僕はコミュ力が無い。まあ全く無い訳ではないけれど、自分から話しかけるのも苦手だし、自分から話題を振って会話を始めるのも、長続きさせるのも苦手だ。なぜか初対面など、関係性が浅い人などの方が話しやすい場合がある。でもそれも何度か顔を合わせると、話すネタが無くなってだんだん気まずく感じる時間が増えていく。たぶんこれはコミュ力が無い人あるあるだと思う。

 

本屋へ行けばいろんな自己啓発本やビジネス書で溢れている。その中にはコミュニケーション能力向上を題材としたビジネス書も多い。僕も以前『超雑談力』という本を読んだことがある。

表紙の人づきあいがラクになるという文章に惹かれて読んでみたはいいものの「なかなかこれらを実践して、身につけるのって結構大変だな」と読んでいる途中で心が折れてしまった。僕は普段から自己啓発本やビジネス書を読むことが多いが、コミュ力だけはなんだか読んでいても全く身に付かなかった。「そうはいっても難しいし、その勇気が出ないんだよ」本を読んだ1番最初の感想がこれだった。

 

コミュニケーション能力向上についての自己啓発本を読んでも僕が簡単に実践できなかった理由は『コミュニケーションは対人が絶対条件であり、失敗は許されないから』だと思う。失敗は許されないとは大袈裟かもしれないが、例えば実際に人との会話で今までと違う挑戦をして失敗した場合、僕みたいな人間は確実に後悔して引きずる。程度によっては数日間、ふとしたときに思い出して羞恥のあまり発狂したくなる。僕は自分の発した発言に対して後々になって「なんであんなこと言ったんだろう」と普段から後悔することが多いからだ。

 

例えば僕が以前読んだアンガーマネジメントについてのビジネス書。こういった本はまず起こったことに対してどう考えられるようになれば、悩みが消えて幸せに生きれますよという内容だ。自分の考え方を変えるだけ(時には行動に起こすところもあるが)で悩みがラクになる。

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だけどコミュニケーションとなると、本を読んだからといってそれを実践するのは難しい。考え方を変える方が実践するのは簡単だし、出来なかったとしても「あ、この考えが出来てなかったな、まだ身についてないな」と自分の中で思うだけだ。

 

身の回りのコミュ力がある人を見ると「この人は昔からコミュ力が高いんだろうな」と感じる人ばかりだ。本当にコミュ力を大人になってから身につけようと努力して、身につけられた人っているんだろうか。ビジネス書やセミナーなんかもたくさんあるだろうから、学んでいる人はたくさんいるんだろうけど、それらで学んだことを実践して、人生変わりましたって人は本当にいるんだろうか。

もちろん本気で、ビジネス書や検索すればいくらでも出てくるコミュ力向上の方法を実践して、コミュ力を身につけられる人もいるのだろう。でもそれって結構大変で、勇気がいることで、真剣に取り組めることが出来る努力家で、本当に尊敬する。だけどそう簡単にはいかない。それが実践出来ていればこんなに苦しんでいない。僕と同じような悩みを抱えている人も結構多いと思う。

 

こんな僕でも、昔よりはコミュ力は向上している気もする。社会人になっていろんな人と話をする機会が強制的に増えていくと、牛歩のように少しずつでもコミュ力が上がっていると振り返れば思う。何事もやはり実践と経験なんだろうな。コミュ力が生まれつき高い人は、学生の頃から沢山の経験値を積み重ねていって、どんどんコミュ力が無い人との差を開いていく。自分にコミュ力が無いと気づいた時には埋められないほどの差が開いていて、並大抵の努力じゃあそのコンプレックスを解消出来るほどの差は埋められない。

その差を必死に埋めようと努力出来た人だけが、コミュ力を後天的に身につけられた人なんだろう。もうすぐ30歳になる僕が、コミュ力のある人たちに追いつくにはどれほどの経験値が必要なのだろうか。

ゲームのようにレベルアップアイテムや、チートアイテムがあれば...なんて妄想してみるが、そんなことを考えていても虚しくなるだけだ。でもせめて、こんな悩みを抱えなくていいほどにはコミュ力を身につけたい。僕ももう少し経験値が増えれば、コミュニケーション能力向上のビジネス書を読んで、実践出来るようになるのだろうか。まだこのビジネス書を使えるレベルに達していないだけかもしれない。当面の目標は、そのレベルになるまで経験値を得ることかな。