ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

子供が出来る実感も、出来ない実感も湧いていない

子供が出来る実感も、出来ない実感も湧いていない

妊活を初めて8ヶ月が経った。残念ながら今月もダメだった。たぶん気楽に「結婚したからいつでも子供が出来てもいいし、ゴムを着けずにしよう」と言って、そのうち妊娠するパターンだったら、こんなに妊活を始めてからの月日を指折り数えることもないし、悲しい気持ちや焦る気持ちも無かっただろう。僕も昔はそれが普通で、いつかきっと自分もそうなると思っていた。

 

奥さんと結婚して、初めはすぐ子供が欲しいとは思わなかった。コロナ禍に入ったせいで行動制限され、もう少し2人で旅行に行ってから子供が欲しいとなった。そうこうしているうちに「子供を考えるならそろそろマイホームでも」と家づくりを初めて、ある程度家づくりの目処が立って落ち着いたところで、それじゃあそろそろと妊活を始めた。

 

だが妊活を始めようとしたそのころ、奥さんに子宮筋腫があることが発覚した。

jsgo.or.jp子宮筋腫が見つかることはそう珍しいことではないらしく、特に治療も必要としない場合が多いらしい。だが時に、その出来た場所が悪い場合不妊の原因になることがあるそうだ。うちの奥さんがまさにそうだった。これから妊活を始めようとしている旨を伝えると「なかなか授からない場合は手術をして取った方がいいかもしれない」と言われた。だがそうなると、妊活を再開するのはしばらく時間がかかるらしい。

 

だから我が家は、少し焦った気持ちを持ちながら妊活をしている。あんまり考えすぎるのも精神的にも良くないから、なるべく嫌な考えはしないようにしているけど。だけど祈る思いとは裏腹になかなか子供は来てくれない。

少しでも確率を上げようと、以前このブログでも書いたが、最近は妊活のために大好きなサウナも禁止にしている。奥さんと毎朝同じ時間に起きて、基礎体温を計ることも始めた。それでもまだ授かれていないので、先月にTENGA精子検査キットを買って試してみた。

 

2度ほど試してみたが、どちらも結果はあまり良く無かった。結果の画面のスクリーンショットを載せたくないほどに、不安になる結果だった。精子濃度はWHOが定める基準値ギリギリで、運動率は一桁代という結果。自分でする検査がゆえ、これで結果が悪くても、病院できちんと検査をしたら全く問題なかったという商品レビューも見かけた。こちらの商品内でも、あくまで参考にということだったが、気楽にやっている訳ではない妊活のためさすがに不安になる。引っ越しや繁忙期に入った仕事に追われてすぐにすぐ行動出来なかったが、土曜日に意を決して泌尿器科へ検査をしに行くことにした。

 

病院へ行くとまずは尿検査をして、そのあとエコー検査が行われた。妊婦さんがお腹の中の子供を見る、あんな機械で自分の陰部を診る。もちろん先生は男性だ。とはいえ、自分のアソコにぐりぐりと機械を押し付けられる感覚はなんというか、なんというかな感覚だった。映し出される画面を見て、素人目には全く分からなかったが先生が「ん?」と声を出した。そんな発言をされると、こっちは一気に不安になる。そして先生から言われた言葉は「精索静脈瘤」という聞き慣れない病名であった。

pcct.jp

「調べたらたくさん情報があるので帰って調べてみてください」と後から考えると無責任とも軽い発言ともとれることを言われた。この病気は場合によっては不妊の原因になるから、とりあえずこれから採血をして、次回精液検査をして確認してみましょうと言われこの日の診察は終わった。不安になりながら帰って調べていると、やはりさらに不安になることばかり書かれていた。精巣が温められて精子の質が悪くなったり、ひど場合は妊娠の確率を上げるために手術をしなけらばいけない場合もあるらしい。

 

まだ精子検査は終えていないから確定ではないけれど、不妊の原因は僕にもある可能性が高い。そんな訳で僕はこうしてブログを書いている今、とても不安で悲しいような辛いような、なんとも言えない気持ちを抱えている。TENGAの検査キットであまり良くない結果が出ているから尚更、不妊の可能性があるかもしれないという不安に駆られる。

 

妊活を始めて8ヶ月になるが、正直まだ子供が出来る実感は湧いていない。自分が親になる感覚、子供が出来る生活を夢みてはいるが、なんだかふわふわしている。まあみんな始めはそうなのだろうか。だけど同じように、このまま子供が出来ないという実感も湧かない。子供がいないということはこれまでと変わらない、夫婦2人の生活が続くだけなのだが、なんだかそれも、子供が出来ない生活も実感出来ない。

 

結婚して、いずれ2人くらい子供が出来て、家族みんなで幸せな生活を送っている。そんな当たり前だと漠然に考えていた将来が、もしかしたら叶わないかもしれない。そう考えると、正直すごく寂しくなる。子供は最近は2人でなくても1人でもいいかなと思っていたけど、それすら叶わないのは悲しい。

 

奥さんは、もし子供が出来なくて2人で生きていくとなってもそれはそれでいいよと言ってくれる。もちろんそうなればお金と時間に余裕が生まれるので、旅行もたくさんいける。もしそうなったら、クルーズ船に乗った旅行へ行くのもいいねなんて話している。

でもそれも、子供が出来る実感も出来ない実感も湧いていないからこそ「もし出来たら、出来なかったら」で話が出来る。今は本気でお金をかけて妊活するのかも、ある程度で諦めるかも決めきれない。ただこのまま、無事に子供を授かれるのが1番良い。

だけどそうでなかった場合、いつかはどちらかの決断をしなければならない。「望まない妊娠」なんて言葉があるのに、本当に望む人が、すぐに授かれないなんて。今後どんな結果、決断になるかはまだ自分たちも分からない。ただ一つ言えるのは、将来どんな結果になっても後悔せず幸せであってほしい。