ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

残業の無い世界に備えなければならない

残業の無い世界に備えなければならない

 

僕の会社は残業するのが当たり前になっている。それは仕事柄仕方のないことで、不具合やトラブルに対応するのが仕事の為、定時に仕事が終わらないことはざらである。こういった仕事は予測が出来ないことが起きるので仕方がない。それらの業務に加え、定常の作業や改善業務なんかをしていると余計残業の時間は増えていく。大きなトラブルや定期の検査などの繁忙期は長時間の残業が続くことがある。ちなみに現在絶賛大きめな不具合対応のため、毎日忙しく普段よりも長く残業している。

残業をするのは嫌だけど、うちの会社はそれなりに残業代を稼がないと基本給だけではやっていけない。たぶんそういった会社は多いと思う。若いころはお金が欲しいので、どちらかといえば喜んで残業していた。特に趣味が無かったというのもあったのかもしれない。でも最近は働きすぎるとシンプルにしんどいし、結婚すると余計に1人の時間が無くやりたいことが出来ない。なので最近はワークライフバランスを優先したいと思っている。まあそうは言っても目の前にやるべきことが山ほどあれば残業するしかないのが現状である。

 

それこそ昔は残業するのが当たり前みたいな風潮はあったのかもしれない。最近SNSで『なぜイマドキ新入社員は定時で即帰ってしまうのか』という記事に対して「定時だからで草」などの言葉が寄せられ話題となった。

diamond.jpつまり世の中の意見は「残業せず定時で帰ること」を望んでいる訳だ。まあそもそも『定時』とは会社が就業規則等で定める1日の労働時間であって、その時間内に仕事が終わるのが当たり前であるべきなのだ。

 

近年『働き方改革』という言葉をよく耳にするようになった。ここ数年、実際に働き方改革を実感するほど就業規則の変化や働きやすさを感じている人はどれくらいいるだろうか?僕の会社で思い当たることと言えば育児休暇を取りやすい職場環境が出来たことだ。数年前までは育児休暇を取れるほどの人員や職場の雰囲気も無かったが、ここ数年は育児休暇を取る人が増えた。僕も子供が生まれたら活用したいと思っている。

 

このように世の中はノー残業を求め、働き方改革も今後進んでいくと考えると必然的に残業は無くなっていく方向へ進んでいくだろう。そうであって欲しいし、実際働き方改革で残業時間が減ったというニュースを一時期目にしたことがある。

 

残業が減り、自分の自由時間が増えるのは大変嬉しい限りだが、問題は残業代が減る事による生活苦だ。我が社のように残業代あってこその給料、と考えている人は残業代が無くなってしまえばとてもじゃないが生活出来ない。確かに今の時代はお金をあまりかけなくても生活出来たり、娯楽を楽しむことは出来る。だけどたまには外食したり、旅行へ行ったり贅沢しないと人生楽しめない。世の中全体がそうなってしまうと、さらにお金回りが減り、不景気が進みそうだ。

 

残業が減った場合の生活苦を防ぐために、今備えておくべきは財源の確保だ。ただ残業を減らしただけでは「生活出来ない」という声が上がるだろうから、さすがに基本給のベースアップはあると思う(と信じたい)。しかしベースアップが出来たとて、繁忙期等は残業が発生してしまう為、これまでの残業代をまかなえるほどのベースアップをすることは現実的ではないだろう。であれば望んでいるノー残業や残業減が実現されれば、生活が苦しくなることは目に見えている。せめてその残業代分を補えるほどの財源を今から作っておかねばならない。

 

これは残業の無い世界に備えるだけでは無く、生涯雇用が実質破綻し、年金受給年齢が引き上げられる可能性が高い、何が起こるか分からない今の時代のあらゆるリスクヘッジになり得る。貯金や投資を積極的に行わなければならない。おそらく「もう大丈夫かな」と思えるほどの資産や年齢になるのは、相当先だと思うけど。

今は自分に出来ることをコツコツと取り組み、残業の無い世界に備えなければならない。