ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

どうやら人に教えることが好きらしい

どうやら人に教えることが好きらしい

社会に出て気付けば10年が経ち、いつの間にか中間層と呼ばれる世代になっていた。働き出した頃は先輩ばかりで数年下っ端だったのに、年配の方々がどんどん退職されたり、人事異動で人が取られ、空いた人員を埋めるために毎年新人が入ってきて、気付いたらまだ28歳なのに職場には先輩よりも後輩の方が多くなっていた。

 

自分の経験年数が増えるとともに、後輩へ教育することが増えていった。上司から若手の教育をお願いされたりもするけれど、そうで無い時でも仕事中に気になることがあれば積極的に教えるようにしている。最近どうやら自分は人に教えることが好きらしいということに気が付いた。僕は仕事で結構手を出したがり(もちろんパワハラ的な意味ではなく)な性格なんだけど、同じように人に教えたがりらしい。

 

人に積極的に教えていると考えてしまうことが「こいつ教えたがりだなー」とか思われていないか。何事も人の目を気にしてしまうめんどくさい性格なのでそんな被害妄想をしてしまう。

 

人に教えたがる心理として、マウント取りたいからとか感謝されたいからとか悪く言われたりする場合もある。自分はなぜ教えたがるのか、理由の一つに教えることでいいことしたという感情になるからというのがあるように思う。この感情って悪い意味での教えたがりに含まれるのだろうか?もちろん偉そうに「これどうせ知らないだろう」みたいな雰囲気ムンムンのまま教育していたらそれはもうただの自己満の教えたがりなんだろうけど。

僕が教育する時は自分が後輩と同じ時はこれ分からなかったなとか、これ多分まだ知らないだろうなとかいう事を考えて教えている。教えるときも偉そうにしたりとか、まだそんなことも分からないのかみたいな嫌な雰囲気を出さないようにしている。僕が新人の時、偉そうに教えてくる先輩が嫌いだったから。同じような嫌な思いを人にさせたく無いから。自分が新人の時は優しくたくさん教育してくれて質問もしやすい先輩がすごく有難かったから。そういう教え方をしていれば悪い意味での「こいつ教えたがりだな」と思われることは無いのかな?と信じたい。

 

後輩に教育するようになって、自分の仕事のスキルや知識も向上してきたと感じている。自分では分かっていたつもりでも人に教えられるレベルじゃ無いと本当に理解しているとは言えないと教育をしていて改めて分かった。今まで分かっていたつもりでも人に説明しながら自分も改めて納得したりすることが多い。自分では深い理由を考えずこういう物だと思っていたものも「なんでこれはこうなんですか?」と後輩に聞かれて初めて深く考えて理由を知ることもある。人に教えることで自分の知識や理解が深まるのも人に教えていて楽しいと感じるところだ。

 

人のためにやっている教育で、自分のためにもなることがある。だから人に教えるのが好きな人がいるのだろう。まあ良い意味でも悪い意味でも一括りにしてしまえば自己満足なのかもしれないけど。自分がまさか人に教えることが好きだとは思わなかった。人の目を気にして人付き合いも苦手なのに。いや、だからこそいいことをしていい人だと思われたいのかな?実は。

 

人に教えるのが好きという新たな発見があったけど、だからと言って人に教える仕事に転職してみようとはならない。だって頭悪いし。今更そんな勉強出来ないし。まあ仕事に新たなやりがいを見つけたということで。