ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

今の時代にやりたいことがあって、それを追い求める勇気のある人

今の時代にやりたいことがあって、それを追い求める勇気のある人

最近3つ年下の後輩が会社を辞めた。移動販売やら自分でお店を出していて、他にもいろいろとやりたいことがあるから仕事を辞めるらしい。仕事をしている時間が勿体ないほどにやりたいことがあるそうだ。自分のお店で生活出来るくらいは稼げるようになったので会社を辞める決心がついたらしい。
 
ここ数年、うちの会社でも若手の人が会社を辞めるというのが増えた気がする。うちの会社は本当に中間層が居ない会社で、僕が入ったくらいから若手がどんどん増えてきたから、そう感じるだけかもしれないけど。たまたまタイミング的なのもあるかもしれないけが、働き出してこの会社に勤めて10年、この流れができたのはコロナ禍に入ってからのように感じる。
 
 
みんながみんな「やりたいことを見つけたから辞めます」みたいな人ばかりでは無い。それよりは家庭の事情や、この仕事が合わないといった理由が多い。だがその中には今回のように「他に自分がやってみたいことがあるから」という理由で辞めていった人もいる。仲間と農業を始めるという人、車に乗るようになってから車が好きになり車関係の仕事をしてみたいと言う人、いろんな人がいた。
 
僕は今の時代に本当にやりたいことがあって、それを追い求めるために仕事を辞めていく人たちが本当にすごいと思う。そこまでしてやりたいことがあるのが羨ましいし、もちろん不安であろうお金についての問題を押し除けてしまうほどの勇気を尊敬する。
 
 
大抵は家のローンがあるから、家族がいるから、転職してまでやりたいことが無いから、辞めると給料が減ってしまうからと会社に不満を感じていてもずるずると続けざるを得ない人がほとんどだ。
もちろん僕も例に漏れず「家族がいるから、家のローンがあるから」というのが仕事を辞めない理由だ。この仕事向いてないよな...と悩みを抱えつつもずるずると働いて早10年。そこそこ大きな会社だから給料にはそれなりに満足しているし、他にやりたいことがあるわけでは無いから「転職して給料が下がって、結局転職先の仕事も自分に合ってませんでした」なんて転職大失敗をするのが怖いのだ。
 
もし他に本当にやりたいこと、挑戦したいことがあったなら転職という選択肢が本格的に見えていたかもしれない。これからの時代はそういう好きなこと、やりたいことを仕事に出来る人の方が幸せなのかもしれないなと考えることがある。終身雇用という考え方が当たり前では無くなり、会社はいざと言う時に助けてくれない。時代の変化やAIに奪われる仕事などでどの業種もこの先どうなるか分からない。昔のようにたとえ大きな会社にいても決して安心では無い時代だ。
 
自分の会社が衰退していき、転職せざるを得ない時がくるかもしれない。その時に「せっかくならこれをやってみようかな」と考えられる人はその先の転職活動も前向きに取り組めるだろうが、もし今の僕にその時が来てしまったら、しばらく何をしたいか分からず転職活動が難航しそうだ。今はもしそうなった時のために出来るだけお金に困らないようにと、コツコツと投資を続けることしか出来ない。
 
 
コロナ禍を経て、よりどの業種も今後どうなるか分からないという現実を目の当たりにした。そんな中で、自分がやりたいことが出来ている人がより羨ましく思うようになった。明確にやりたいことがある人の方が、たとえ今安定した給料をもらっている人よりも、もしかすると幸せなのかもしれない。もちろん幸せの形は人それぞれだろうが、やりたいことが無い僕にとっては、そこまでしてやりたいことのある人が羨ましい。
 
やりたいことを追い求めるか、我慢してでも安定を求めるか。変化の多い時代においては、何が安泰かなんて誰にも分からない。どうせ分からない時代なら、やりたいことを追い求められる人の方が幸せなのかもしれない。どうしてもそう考えてしまう。