ゆうまるらいふ

悩めるサラリーマンの頭の中

サマータイムレンダを観ながら思っていたこと

サマータイムレンダを観ながら思っていたこと

GW中にサマータイムレンダを観た。奥さんから「めちゃくちゃ面白いから観て!」と熱烈にオススメされたのがきっかけだった。大きな予定も無い大型連休に暇を持て余していたところだったので観始めると、あまりの面白さに止まらず、2クール25話あったアニメをたった2日で観終わってしまった。

 

サマータイムレンダというアニメの存在は、以前からNetflixで見かけたので知ってはいた。だがそのNetflixでのサムネイルは、ヒロイン「小舟潮」のスクール水着のような水着姿が花火をバックにどどーんと映し出されていて、正直「なんだこのアニメは」と興味を示さなかった。

どうやらNetflixのサムネイル画像はその作品の中から優れた?コマから自動生成されるらしいが(詳しくは知らないけど)なぜよりによってあのシーンを抽出したのだろうか。サムネイルを見ただけではただの青春アニメなのか、はたまた少しエッチなものなのかもしれないとも思っていたくらいだ。

 

だが実際観てみるとタイムリープ物のSFサスペンスで、ただの青春アニメとは大きく異なるアニメであった。一度観始めると次々と観たくなる作品で、つい一気に観てしまった。リアルタイムで追っていたら、早く次の話が観たくなって悶え苦しんでいたことだろう。放送が終わった後、一気に観れるタイミングで出会えて逆によかった。

話をサムネイルの話題に戻すが、あの水着姿のサムネイルではこのアニメの雰囲気が全然伝わって来ないと思う。まあ確かにあの海から小舟潮の『影』が登場するシーンはとても大切なシーンではあるけれども。とはいえ絶対にサムネイル画像は普通に公式のサムネイルのほうがカッコいいし、見たことがない人も興味を持つはずだ。

summertime-anime.com

 

サムネイルの他に、サマータイムレンダを観ていて単純に「面白い」という感想の以外にずっと考えていたのが主人公「網代慎平」の『物事を俯瞰する力』が凄すぎるということだ。公式サイトを見てみると

自分の状況を客観的に"俯瞰"しようとする癖がある。

CHARACTER|TVアニメ『サマータイムレンダ』

とあるが、あれはもうただの『癖』とかいうレベルでは無い。物語の中で網代慎平が俯瞰しようとすると、もう1人の網代慎平が本人の後ろ上空に登場し物凄く冷静に物事を分析し始める。あるシーンでは俯瞰する網代慎平が本人に語りかけるような場面も出てくるほどだ。もう特殊能力というか、もはや軽いスタンドみたいになっている。

 

よく自己啓発本なんかを読んでいると、物事を俯瞰して考えれるようになれば、目の前の出来事やストレスに慌てず冷静に対処出来るという様な内容がよく出てくる。僕はサマータイムレンダを観ながら「ここまで完璧な俯瞰があるだろうか」とついつい思いながら観てしまっていた。

一言に『俯瞰する』と言われても、なかなかイメージも付きにくいし俯瞰するという考え方を定着させるのも難しい。僕自身「もっと俯瞰して物事を考えれるようにならなきゃ」と今まで何度も思ったことがあったが、なかなか習慣として身に付かないし、自分なりに俯瞰したからといって、そう簡単に目の前のストレスに対処できない。

 

そんな中、あんなに完璧というか特殊能力的な『俯瞰』を観て「あー、俯瞰ってこうすればいいんだ」とお手本を見せられた気分になった。あんなに面白いSFサスペンスアニメを観れただけでも良かったのに、まさかそんなことまで考えさせられるとは。僕もあんな風に俯瞰が出来れば、あのアニメの世界のような壮大な出来事まではいかなくとも、目の前にある小さなトラブルくらいは対処できるようになるだろうか。